進化する
プロに
なれるか
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ペットが洋服を着るのは
当たり前?!
ここ淡路島から、
文化をつくる

わんにゃんぽえむスタッフの話

私が話します

わんにゃんぽえむスタッフ 河井智加

徳島大学を卒業後、淡路島の実家へUターン。一般企業へ就職するも、昔から写真が好きだったこともあり、2015年にいせや写真館へ転職。現在、わんにゃんぽえむのカメラマンとして活躍中。趣味は読書とカメラで、最近は大学時代にハマっていた刺繍に再び夢中。

私が話します

わんにゃんぽえむスタッフ 高鍋妙子

徳島県出身。旦那さんの故郷である淡路島へIターン。10年以上に渡り、フラワーアレンジメント講師として教室を開催している。もともと、洋服メーカーに勤めていた経験もあり、2016年に貸衣裳ぽえむの短期パートとして入社。以来、仕事の楽しさに契約延長を直談判し、現在、わんにゃんぽえむの衣装作りを担当している。

─ まず、お二人が入社したきっかけを教えてください。

河井 私は昔から写真を撮るのが好きで、高校時代は写真部に所属し、淡路島の風景や空の写真を撮っていました。大学卒業後は島内の一般企業に勤めていたのですが、なんとなく転職を考え出したとき、たまたま“カメラ未経験者OK”と書かれたいせや写真館の求人を見つけて、思い切って応募しました。

─ 写真館のカメラマンなのに“未経験者OK”というのも珍しいですね。

河井 そうですね。後から聞いた話ですが、社長いわく、前職のクセが付いているカメラ経験者よりも、変に知識を持っていない“写真好き”程度の人材を育てる方が、いせや写真館としての技術を吸収する伸びしろがあるからだそうです。

未経験からカメラマンになった河合。

─ なるほど。高鍋さんは何がきっかけだったんですか?

高鍋 私は貸衣裳ぽえむで募集していた3ヶ月の短期アルバイトの求人を見て応募しました。本当は長く働ける仕事を探していたのですが、年齢的に面接してもらえるところがなかなかなくて…“とりあえず3ヶ月でも仕方ないか!”と思って応募しました。

でも、始めてみたらすごく楽しくて…!簡単なアイロンがけや着物のメンテナンスを担当していたのですが、昔から洋服作りが好きでメーカーに勤めた経験もあったので、性に合っていたんです。だからどうにか続けたくて、「なんとかなりませんか?」と社長に直談判しに行きました(笑)おかげでいまは、長期パートとして働かせてもらっています。

社長への直談判で長期パートになった高鍋。

─ それはすごい熱意と行動力ですね。
ところで「わんにゃんぽえむ」は、いつどういう経緯で始まった事業なんですか?

河井 「わんにゃんぽえむ」の構想が始まったのは、2017年からになります。もともとは社長が、“これから写真事業を残していくためには、島外からお客さんが来てくれるここにしかないサービスを作っていかなければいけない”と思い始めたことがきっかけでした。それから、社長がたまたまSNSで友人が猫と戯れている写真を見つけて「ペット専門フォトスタジオ」という発想を得ました。そこで、動物好きな私たち2人が招集されたというわけです。

でも、ペット専門フォトスタジオは、そのころすでに近畿で1件存在していました。そこで、フォトスタジオだけでは勝てないと思った私たちは、いせや写真館の強みである「貸衣装」をペットにも応用していくことにしたんです。でも、仕入れ先を調べてみたら、全然見つからなくて…そしたら「私、作ります!」と高鍋さんが手を挙げてくれたんです。

わんにゃんぽえむを思いつくきっかけとなった社長の友人の写真。

─ もともとは社長のアイディアだったんですね。ペットの貸衣装作りは、どのように形にしていったんですか?

高鍋 最初は型紙探しから始めました。なかなか見つからず困っていたら、たまたま社長の知り合いで、ペット衣装の型紙を作っている方が見つかって、今度はその型紙を私以外でも作れるようマニュアル化していきました。いまは型紙を切る担当が1名、衣装の縫製担当が私と内職の2名、計3名で作っています。

基本的に衣装は、ペットの七五三用の振袖がメインです。人間の振袖と同じ生地を使い、一枚ずつミシンで縫っているので、とても上質な振袖なんですよ。サイズはSSからLL(小型犬から大型犬まで)を犬種ごとに作っています。タキシードやドレスも扱っているのですが、それは全て外注で作ってもらっています。ドレスは実際にウエディングドレスを作っているドレスプランナーのプロに依頼しているので、チュールやレースもハイクオリティ。どれも本当にかわいいんですよ!

いまは犬と猫とうさぎの貸衣装がそろっていますが、今後はハムスターや他の動物の貸衣装も検討していく予定です。

振袖は一枚ずつミシンで丁寧に仕上げている。

─ なんだか楽しそうですね。「わんにゃんぽえむ」は2018年10月にオープンしたそうですが、反響はどうですか?

河井 オープン以来、30組ほどのお客様にご利用いただきました。最初は正直、“島外からわざわざ橋を渡って来てくれるのかな…”と不安もありましたが、オープニングイベントをInstagramで告知すると、神戸や姫路、大阪や徳島から13組も来てくださって、Instagramの発信力の強さに驚きました(笑)

私たちもまだまだ不慣れなとこともありますが、なるべく飼い主さんやペットにストレスを与えないよう最初の15分間を勝負に、スピーディな着付けと撮影を心がけています。

人間の赤ちゃんと一緒で、動物たちに言うことをきかせるのは至難の業です。やっぱり私たちより飼い主さんの言うことの方が聞いてくれるので、いかに飼い主さんにタイミングよく声がけの指示を飛ばせるかも大事なポイントになります。

それから、飼い主さんとのコミュニケーションもすごく大切にしています。ペットによっては、触ってはいけない体の一部分もあったりするので、事前にペットの情報をヒアリングします。「帰ってからしんどそうだった」というお声も実際にいただいたことがあるので、撮影中も、声をかけすぎたり触りすぎたりしないよう気を付けています。

飼い主さんとのコミュニケーションが撮影では重要。

─ 人と違って、動物はしゃべれないから大変ですよね。まだ始まったばかりの事業ですが、お二人が感じている課題はありますか?

河井 一目で衣装サイズのご提案ができないことですね。やっぱり見ただけでご提案できるようにならなければいけないなと思います。

実はこのフォトスタジオは、今後予定しているペットのネット貸衣装事業を始めるために作られたものでもあるんです。そのたまめにはまず、私たちが動物に衣装を着せる経験をたくさんして、サイズ感をつかめるようにならなければいけないんです。

なので私は、見ただけで“このサイズですね”とお客様にスムーズなご案内ができるようになるのが目標です。

高鍋 私は衣装を作る側なので、ネット貸衣装事業が始まることを考えると、これからは誰もが簡単に着せられる衣装作りをしていかなければいけないと感じています。

簡単に着脱できることはもちろんですが、クオリティは落とさずこれまで通り、“人間と同じ洋服生地で、まるで人間が着ているかのような衣装作り”にはこだわり続けていきたいですね。

自分で衣装を着られない動物に衣装を着せるのは実はとても大変。

─ お二人とも、まだまだ修業の日々ということですね。ちなみにこれまでの撮影で、印象に残っている動物や撮影話はありますか?

高鍋 私は撮影の度に、いろいろなわんちゃんや猫ちゃんに出会えるので本当に楽しみなんですが、その中で一番印象に残っているのは、オープニングイベントできてくれたヨークシャテリアの“モデル犬”です。

服も着慣れているのでじっとしていたし、しつけられているので振り向きのポーズも完璧!撮影が終わって「はい、OK」という言葉でちゃんと動いたときは、まるで人間のモデルのようでびっくりしました(笑)

ポーズが完璧なヨークシャテリアの“モデル犬”。

河井 私はグレーハウンドが来てくれたときですね。背が高いので、“どうやったらカッコよく撮れるだろう”と頭をひねらせた思い出があります。

撮影のたびにかわいく撮るのか、それともカッコよく撮るのか、その子たちを生かす衣装の色や撮影角度は何なのか、毎回考えるのは面白いし勉強になります。

背が高いグレーハウンドはカッコよく撮影。

─ 大変だけど、撮影のたびに得られるものがたくさんありそうですね。ちなみにお二人は、「わんにゃんぽえむ」に新しい仲間が加わるとしたら、どんな人と働きたいですか?

三澤 高鍋 私たちは「思い出づくりのメーカー」として、“ペットに服を着せて写真を撮る文化”というものを、ここ「わんにゃんぽえむ」から発信して定着させていかなければいけません。それに本気で向き合ってくれる仲間が来てくれたら嬉しいですね。

だから、“動物の写真だけを撮りたい”とか、“衣装だけを作りたい”とか、自分の興味があることだけを極めたい人には合わないでしょうね。撮影もチームワークが大事ですし、そういう意味では協調性も必要です。仲間と一緒にトライアンドエラーを繰り返しながら、新しい文化作りやノウハウ作りを楽しめる人でなければ難しいと思います。

私たちも入社当初はまさかペットの写真を撮ったり動物の衣装を作るとは夢にも思っていませんでしたからね(笑)だから正直、数年後もどこで何を担当しているか予測不能。

もともと体育会系的な勢いがあって会社の変化スピードがとても速く、それぞれの役割もどんどん変わっていくので、具体的なライフプランやキャリアプランを持っている人は、だんだん“こんなはずじゃなかった”って嫌になってくると思います(笑)変化をプラスに考えられる人でなければ、残っていけないでしょうね。

でも、いせや写真館は「思い出づくりのメーカー」として常に新しいことに挑戦しているので、それを一緒に作り上げることができるというのは、他ではなかなか経験できないことだと思います。

普段からの活発なコミュニケーションがチームワークを養う。

─ リアルなご意見、ありがとうございました。中途半端な気持ちではできない仕事ということがとても良く伝わりました。
最後にご同席いただいた社長からも、一言いただいて良いでしょうか?

西田 僕は写真屋だからといって、写真を撮らなきゃいけないとは思っていません。むしろこれからは、“定時で帰れてちゃんと利益の出る仕事”をしていきたいと思っています。だから今後は、新しい仲間にもどんどんアイディアを出してもらいたいし、事業としての基礎の部分を一緒に考えてもらいたいです。

もちろん、“もうかれば何でもいい”というのではありません。「思い出づくりのメーカー」として、写真の軸を守りながら、いまある事業にとらわれず、日々進化しながら、今後もみんなでワクワクすることにチャレンジしていきたいというのが僕の思いです。

いずれはいまある3つの事業を一つの場所にまとめて、お互いの強みを生かしながら連携させていきたいと思ってるんですよ。

そのためにいまできる事として、「全員経営」という意識で仕事をしてもらえるよう2つの研修制度を設けています。1つ目はEG(エマジェネティックス)研修。これは、自分の思考特性を把握する研修で、自分の一番の強みを知るための研修です。もう1つはMG(マネジメントゲーム)研修。“経営の素振り”と言われていて、何度も受ける研修です。自分が経営者となり黒字を作っていくゲームのようなもので、バーチャル経営者としていろいろな経験を積めるのがポイントです。

正直、僕は苦手なことは平均点くらいで良いと思っています。それよりもいせや写真館では、どんどん得意なことを伸ばしていってください。

その中で、今後のいせや写真館の課題であり目標である、うちでしかできないオンリーワンな「島外のお客さんを獲得するための仕掛けづくり」を、一緒に考えていきましょう。

「思い出づくりのメーカー」としていせや写真館はこれからも進化を続ける。

─ 素敵な仲間とご縁があると良いですね。これからのいせや写真館の展開を楽しみにしています。

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